競走馬のかなしい末路
メインの馬だっていつかは引退する時が必ず来るものだ。
特に、成績が悪い競走馬の運命は短い。
自分の餌代も稼げない競走馬は、馬主にとってはお荷物なのだから。
競走馬の引退後乗馬として引き取ってもらえるのは、ほんの一握りだと聞いている。
サラブレットですら、乗馬場に再就職できないことも多々あるのだ。
乗馬場で再就職を決めた馬は本当にラッキーだと思う。
大抵の馬は商品のように売買されて海外などに引き取られる。
その引き取られた後が最悪なのだ。
あれほど、多くの競馬ファンから熱い声援を受けていた人生がそこで終わってしまう。
カナダやメキシコなどで屑殺場に輸送され、役目を終えるとドックフードにされてしまうのだ。
もしくは食用肉となるのだ。
人気馬だって、最悪な末路をたどることは否定できないから安心はできない。
確かに競走馬すべてを繁殖用に残すにはお金が掛かる。
そして引退した馬を引き取る手もないことは一般人の我々だって承知している。
しかし、人間の引退とはかなりの差があるものだ。
馬は殺される前に、恐怖でパニックになるそうだ。
自分の最後を抵抗するかのように暴れるらしい。
競馬に熱くなっているファンは、そこまで考えているのだろうか。